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悪魔城入口

蒼真
「う、ううん…」
弥那
「あっ、気がついたみたい。」
蒼真
「ここは…。」

「!?
俺、一体…。」
???
「やっと御目覚めか…?
いい気なものだ。」
蒼真
「何ぃ?
お前、誰だよ?」
弥那
「あっ、蒼真君。
この人は、有角さんって
言う人で…。」
有角
「そんなことはどうでもいい。
それより、お前に聞きたい
ことがある。」
蒼真
「な、なんだよ…。」
有角
「何故、ここに来た?」
蒼真
「何故って、俺は弥那と…。
って、ここはどこなんだ?」
有角
「ここは、ドラキュラ城だ。」
蒼真
「何だよ、ドラキュラ城って?
ここはヨーロッパだとでも
言いたいのか?」
有角
「いや、日食の中だ。」
蒼真
「日食の中!?
馬鹿にするのも
いいかげんにしろ!」
弥那
「蒼真君!
聞いて、本当のことなの…。」
蒼真
「一体どういうことなんだ…。
説明してくれ!」
有角
「それはだな…。」

「!?
敵か!」

(魔物が現れ、弥那が攻撃を受けて倒れる)

有角
「しまった!
彼女を頼む!」
蒼真
「ええぃ!
どうにでもなれ!」

(蒼真が倒した魔物の魂が、蒼真に入る)

蒼真
「な、何だ…、今のは…。」
有角
「やはり、目覚めたか…。」
蒼真
「ど、どういうことなんだ…。」
有角
「お前の身体に入った物は、
今倒した、モンスターの魂だ。」

「お前には、モンスターの魂を
自分の能力にする力がある。」
蒼真
「な、何で…。
そんな力が…。」
有角
「力を得た今、
お前はこの城の城主の間へ
いかなければならない。」
蒼真
「一体何の為に?」
有角
「彼女と、元の世界に
戻りたくはないのか?」
蒼真
「そりゃ、戻りたいさ。」
有角
「ならば、城主の間に
行くことだ。
そうすれば、全てがわかる。」
蒼真
「でも、弥那を置きざりに、
できるかよ。」
有角
「彼女の事なら心配要らない。
ここに結界を張っておく。
魔物に襲われることは無い。」

「ただ、生身の人間がこの城に
長くとどまることは、
死を意味する。」
蒼真
「そ、それじゃ…。」
有角
「そうだ、彼女を助けることが
出来るのは、お前だけだ。」
蒼真
「あんたは、どうするんだ?」
有角
「俺にはこの城でやらねば
ならない事がある。」

「時間は少ない。
さぁ、行け!」


<弥那に話し掛ける>
弥那
「……。」
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