??? |
「ん? 暗黒の力を感じる…。 お前、何者だ?」 |
蒼真 |
「人に名前を聞くときは 自分から名乗るのが 礼儀ってもんだろ?」 |
J |
「それも、そうだな…。 俺はJと呼ばれている。」 |
蒼真 |
「呼ばれているって…。 あんた本名を隠してるのか? どっかの殺し屋みたいに。」 |
J |
「いや、記憶喪失という奴だ。 1999年に何か大きな 事故にあったらしい。」 「担ぎ込まれた病院で 目覚めたときには、 素性も名前も失っていた。」 |
蒼真 |
「そうなんだ…。 あっ、俺の名前は蒼真。」 |
J |
「お前の暗黒の力…。 生まれつきのものか?」 |
蒼真 |
「俺にも良く分からない。 この城に来てから、現れた ものではあるけど…。」 |
J |
「なるほど、考え過ぎか…。」 |
蒼真 |
「Jさんは、なんでこの城に?」 |
J |
「Jでかまわん。 俺は、ドラキュラという名に 大きな恐怖を感じている。」 「だから、予言を信じて来た。 そうすることで、俺自身が 戻ると思ったからだ。」 「実際、ここに来てから 何かを思い出しかけてる。」 |
蒼真 |
「1999年っていうと、 やっぱりドラキュラと 関係が?」 |
J |
「多分そうだろう。 俺に退魔の力があるところから 考えてもな。」 |
蒼真 |
「Jも退魔士なのか?」 |
J |
「まぁ、そうとも言うな。 もっとも、自分の為に やっているものだが…。」 「邪魔をしたな。 俺はもう行かせてもらう。 また、会うこともあるだろう。」 |
蒼真 |
「あぁ、また…。」 |
<忘却の庭園から入ってすぐの通路> |
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グラハム |
「おや、また会いましたね。 無事で何よりです。」 |
蒼真 |
「グラハムさんも…。 あの…、1つ聞いて 良いかな?」 |
グラハム |
「はい、何なりと。」 |
蒼真 |
「ある人が、グラハムさんが ドラキュラの力を 受け継ぐって…。」 |
グラハム |
「なるほど、あの教会の 女ですね…。」 |
蒼真 |
「そんなこと無いですよね?」 |
グラハム |
「受け継ぐというのは 間違いです。」 |
蒼真 |
「やっぱり…。」 |
グラハム |
「何故なら私は、ドラキュラの 滅びた日に、生を受けました。」 「つまりそれは、私自身が ドラキュラであることに、 他ならないからです。」 |
蒼真 |
「!?」 「嘘だろ? だって、あんな優しい 言葉をかけてくれたのに!」 |
グラハム |
「あなた程度のものなら、 私の敵ではないと 判断したからです。」 「それにしても、ここまで 来られるとは…。 確かに力を感じますね。」 「教えていただきたいものです。 どんな力に目覚めたのか?」 |
蒼真 |
「…。 支配の力…。」 |
グラハム |
「何!? そ、そんな馬鹿な!? そんなことは有り得ん!」 |
蒼真 |
「?」 |
グラハム |
「こうしてはいられない。 玉座に急がなくては!」 「蒼真とかいったな! 貴様の思い通りにはさせん! 許されるはずがないのだ!」 |
(グラハムは走り去る) |
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蒼真 |
「? なんなんだ一体…。」 |
<第1セーブポイントの先> |
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ヨーコ |
「ハロー。 蒼真君。」 |
蒼真 |
「あっ、ヨーコさん。 さっきグラハムと会った。」 |
ヨーコ |
「ホント? それで、どっちへ行った?」 |
蒼真 |
「玉座の間へ急ぐって…。」 |
ヨーコ |
「やっぱり、玉座の間には 何かあるんだわ。」 |
蒼真 |
「ごめん、ヨーコさん。」 |
ヨーコ |
「ど、どうしたのいきなり。」 |
蒼真 |
「奴は俺が思ってたような 男じゃなかった。」 「ただ、俺を見下してただけ だったんだ…。」 |
ヨーコ |
「やっぱりね…。」 |
蒼真 |
「それに、俺の力の話をした とたん、態度が急変した。」 |
ヨーコ |
「まぁ、奴にとってみれば、 この城のものは全て自分の ものだと思ってる訳だから…。」 |
蒼真 |
「そうか、それでか。」 |
ヨーコ |
「でも、良かったじゃない。」 |
蒼真 |
「何が?」 |
ヨーコ |
「奴が敵として、見てくれたと 言うことは、完全に私の 友達って事だからね。」 |
蒼真 |
「そうなのか?」 |
ヨーコ |
「何? 嫌なの?」 |
蒼真 |
「いや、そう言うわけじゃ…。」 |
ヨーコ |
「あはははっ。 君をからかうのって 面白いわ。」 「と、そんな事してる 場合じゃなかった。」 「グラハムは、君の出現で かなり焦ってるみたいね。 チャンスだわ。」 |
蒼真 |
「何がチャンスなんだ?」 |
ヨーコ |
「奴はこうかつな頭脳で 私達の追及を逃れてきたわ。」 「焦るところなんて、 誰も見たこと無いんじゃ ないかしら。」 |
蒼真 |
「そうか、普段の状態じゃない 今なら…。」 |
ヨーコ |
「そう、そういうこと。 追い詰めるチャンスが あるってことよ。」 「じゃあ、もう行くわね。 それじゃ。」 |
<ハマーに話し掛ける> |
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ハマー |
「おっ、いらっしゃい! ところで、有角って 知り合いか?」 |
蒼真 |
「そんなところだ。」 |
ハマー |
「あんな無愛想な奴も、 知り合いなのか? お前意外と、顔が広いな。」 「俺にゃあ苦手なタイプだな。 さぁ、何買ってく?」 |