グラハム |
「馬鹿な…。 何故貴様に、その力が 有るというのだ?」 |
蒼真 |
「その力って、何のことだ?」 |
グラハム |
「ドラキュラは私のはずだ! 認めん!」 |
(グラハム・第2形態との戦闘) |
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グラハム |
「馬鹿な、ありえん! 私がドラキュラでは 無いというのかーーっ!」 |
(グラハム、消滅する) |
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蒼真 |
「な、何だ?」 「お、俺の中に、何かが 流れ込んでくる!」 「やめろ!」 「やめてくれーっ!」 |
(ここから、蒼真の顔グラフィックが変わる) |
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蒼真 |
「今…、全てわかった…。 俺が…。 俺がドラキュラだったんだ…。」 「とんだ、笑い話だ…。 出て来いよ、有角。 いるんだろ?」 |
(有角が左から歩いて来る) |
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蒼真 |
「何故、俺を目覚めるよう 仕向けた!? 俺はあのままで良かった!」 |
有角 |
「本来なら、お前はこの城に 来てはいけない存在だった。」 |
蒼真 |
「だったら何故!?」 |
有角 |
「ドラキュラの魔力と、 お前の魂は、 もともと一つのものだ。」 「どんな手を講じようとも、 こうなる運命だった。」 「それならば、俺の力が 届くところで、目覚めさせる しかないと考えた。」 |
蒼真 |
「? 何を言ってるんだ? 意味がわからない。」 |
有角 |
「魔力と一つになったお前には、 巨大な邪悪な意思が 流れ込んでいるはずだ。」 |
蒼真 |
「あぁ…。 さっきから、少しずつ 大きくなってる…。」 「飲み込まれないように 耐えるのがやっとだ…。」 |
有角 |
「お前がそれをすべて 受け入れたとき、 魔力はお前のものになる。」 「しかし、以前と同じように、 魔王の宿命も背負うことになる。 俺は、そうさせたくない!」 |
蒼真 |
「俺だってなりたくなんか無い。」 |
有角 |
「分かっている。 だからこそ、危険を承知で この方法を選んだ。」 |
蒼真 |
「それは、どんな方法なんだ?」 |
有角 |
「ドラキュラの邪悪な意思は、 破壊と混沌を求める人間達に よって作られたものだ。」 「ならば、その意思に 影響を与えている 混沌を切り離せば良い。」 |
蒼真 |
「そんなこと出来るのか?」 |
有角 |
「ドラキュラの魔力から 生まれているこの城は、 精神世界そのものだ。」 「つまり、混沌もこの城の どこかに存在する。」 「ドラキュラに目覚めた お前だけが行ける場所…。 そこに混沌はある!」 |
蒼真 |
「行くのは良い…。 行ってどうする?」 |
有角 |
「後は、お前自身の力で、 打ち勝つしかない。」 「ここまで来ることが出来た お前なら、必ずやれる。」 |
蒼真 |
「自分自身を取り戻せるなら、 やってみせるさ。」 |
有角 |
「俺の力が続く限りは、 邪悪は少しずつしか 流れ込まないはずだ。」 「早く行け!」 |
蒼真 |
「分かった。 すまない…。」 |
<ハマーに話し掛ける> |
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ハマー |
「お前…。 感じ変わったな。 何かあったのか?」 |
蒼真 |
「い、いや…。 何も無い…。」 |
ハマー |
「そうか? ならいいが…。 まぁ、見てってくれ。」 |
<弥那に話し掛ける> |
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弥那 |
「お、おかえりなさい。 蒼真君だよね?」 |
蒼真 |
「あぁ…。」 |
弥那 |
「何かあったの? すごく、怖い感じがする。」 |
蒼真 |
「な、何もないさ。」 (弥那にだけは、 知られたくない…。) |
弥那 |
「そう…。」 |
蒼真 |
「なぁ、弥那…。」 |
弥那 |
「何?」 |
蒼真 |
「俺が、俺じゃなくなったと したら、どう思う?」 |
弥那 |
「ど、どうしたの? いきなり。」 |
蒼真 |
「いや、もし…。」 「もし、外見は俺だけど 中身が俺じゃなかったら、 どう思うんだろうって…」 「何を言ってるんだ俺は! 忘れてくれ!」 |
弥那 |
「そうね、きっと嫌いな人 リストに載るかもね。 目つきとか悪いし…。」 「それなら、外見が変わっても、 今の蒼真君のままで いて欲しいな…。」 |
蒼真 |
「……。 駄目だったら、ごめん。」 |
弥那 |
「!? ごめんって、何?」 |
蒼真 |
「な、何でも無いんだ…。 さぁ、もう行かなきゃ。」 |
弥那 |
「あっ! 待って、蒼真君!」 |
<ヨーコに話し掛ける> |
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ヨーコ |
「ドラキュラがっ!」 |
蒼真 |
「!?」 |
ヨーコ |
「……。」 |
蒼真 |
「焦った…。 うわ言か…。」 |
ユリウス |
「待て!」 |
蒼真 |
「ユリウスか。」 |
ユリウス |
「やはり、お前だったか。 信じたくは無かったが…。」 |
蒼真 |
「確かに俺は、ドラキュラだ。 でも違うんだ!」 |
ユリウス |
「ドラキュラは倒さねばならん。 それが俺の宿命だ。」 |
蒼真 |
「やめてくれ! 俺はあんたとは 戦いたくないんだ。」 |
ユリウス |
「問答無用! 行くぞ!」 |
(ユリウスとの戦闘) |
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蒼真 |
「もういい! もうたくさんだ!」 |
ユリウス |
「な、何故…。 何故、とどめを刺さん…。」 |
蒼真 |
「あんただって、手加減 してたはずだ。 俺には分かる。」 「ベルモンド、いや… ヴァンパイアキラーの力は あんなもんじゃない。」 |
ユリウス |
「……。」 「手を合わせて分かった。 巨大な邪悪は感じるが、 それだけじゃない。」 「蒼真、俺の知っている お前自身の力を感じた。 理由はそれで十分だ。」 |
蒼真 |
「……。 あんたに頼みたいことがある。」 |
ユリウス |
「何だ?」 |
蒼真 |
「俺はこれから、自分の 運命と戦いに行く。」 「もし、俺が負けて…。 もし、俺が魔王として 君臨するようなら、」 「必ず俺を殺してほしい。」 |
ユリウス |
「……。」 「いいだろう…。 承知した。」 |
蒼真 |
「ありがとう…。 安心して戦いに行ける。」 |
ユリウス |
「さらばだ。 2度と鞭を使わせるなよ…。」 |
蒼真 |
「ついに来た…。 俺1人でやれるのか…。」 |
弥那 |
「あなた1人じゃない。」 |
蒼真 |
「な、何だ?」 |
弥那 |
「お城にいるみんなの力を 合わせて、なんとか今だけ 意識がつながったみたい。」 |
蒼真 |
「もしかしてみんな、 知ってるのか? 俺がドラキュラだって事…。」 |
弥那 |
「うん…。 有角さんが教えてくれた…。」 |
蒼真 |
「みんな、俺を恐れて いるんだろうな…。」 |
弥那 |
「それは違うわ!」 「最初は、びっくりしたけど、 あならなら、大丈夫だって みんな信じてる。」 「今から、メッセージを送るわ。 聞いて。」 |
ハマー |
「また、来てくれるんだろ? 待ってるからな。」 |
ヨーコ |
「おはよう…、蒼真君。 今、君のことを聞いたわ。」 「でも、前にも言ったと 思うけど、君は君よ…。 絶対に、負けないでね…。」 |
ユリウス |
「俺を打ち負かした男だ。 期待を裏切らんでくれ。」 |
有角 |
「これが最後のチャンスだ。」 「……。」 「頼む…。」 |
蒼真 |
「みんな…。 俺を応援してくれるのか…。」 |
弥那 |
「……。」 「あなたならやれるわ。 だって、私が信じた人だもの。」 |
蒼真 |
「弥那…。」 「よし、行くぞ!」 |
(カオスとの戦闘) |